490211   CARNEGIE HALL

JAZZ AT THE PHILHARMONIC

PR, Concert 'Carnegie Hall', West 57th Street and 7th Avenue, NYC, Friday, February 11, 1949.

Fats Navarro [-1] (tp); Tommy Turk [-2] (tb); Charlie Parker [-3], Sonny Criss [-4] (as); Flip Phillips [-5], Coleman Hawkins [-6] (ts);
Hank Jones (p); Ray Brown (b); Shelly Manne (ds); Ela Fitzgerald (vcl); Machito And His Orchestra [-7].

Note: * is from CBS-television show "ADVENTURES IN JAZZ" NORMAN GRANTZ' JAZZ AT THE PHILHARMONIC 1949: private CD.

	aa - c, i -m	Fantasy/Pablo PACD 5311	"NORMAN GRANZ' J.A.T.P. CARNEGIE HALL, 1949 / CHARLIE PARKER"
	aa - c, v - x	Definitive Records DRCD 11375	"THE COMPLETE CARNEGIE HALL PERFORMANCES / C.PARKER" (4CDs)
	n - o, u - x	Philology (I) Vol. 29 (W 860)	BIRD'S EYES, Volume 29 [ CD-R ]
	d - h	Philology (I) Vol. 37 (W 868)	BIRD'S EYES, Volume 37 [ CD-R ]
	d	Philology (I) Vol. 43 (W 874)	BIRD'S EYES, Volume 43 [ CD-R ]
	a - d	Philology (I) Vol. 49 (W 880)	BIRD'S EYES, Volume 49 [ CD-R ]
	d	Philology (I) Vol. 60 (W 891)	BIRD'S EYES, Volume 60 [ CD-R ]

1949年2月11日のJ.A.T.P. カーネギー・ホール・セッションは、1986年に発行された Michel Ruppli, THE CLEF / VERVE LABEL, A Discography Vol.1 にも記載され、その存在は永年にわたって知られていたが、小生がこの音源を入手したのは1990年代の中頃だったと思います。こんなに素晴らしい演奏記録が何故お蔵になっていたのか？、レコード･ビジネスの 雄、グランツがどうしたのでしょうか？、いろいろな疑問がありましたが久々に入手したパーカーのアンイッシュド・サウンドに胸をときめかし、カセットからCDへのダビング作業を知人に依頼し、プライベート CDを制作し楽しみました。また2000年に新大久保で開催した、パーカー生誕80周年記念行事 "Bird 2000" 会場でも、"Leap here" を来場された方々に披露し、喜ばれました。 　1997年秋、“ザ･コンプリート･ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック・オン・ヴァーブ1944-49”という10枚CDセットが発売されました。豪華木箱入りでCDデザインもマーキュリー、クレフ、ノーグラ ン、アーコ等、歴代レーベルの変遷を確認できるなど、素晴らしいセットとなっています。 そこで何故か発見されていながら収録されなかった、パーカー、ナヴァロ、クリス等の1949年2月11日カーネギー・ ホールでのセッションについて記してみます。この貴重なテープを入手した小生にとって、このCDセットに収録されなかったということは、ホッとした反面、収録される以上は当然ある程度音が修復されて出 されるものと思っていたため、ちょっと残念な複雑な気持ちでもあります。特にマチート・オーケストラと共演のパーカーやフリップ・フィリップスの音はオフ･マイクで、全く聴こえないといってもいいほ ど最悪のクオリティでしたから、最新のデジタル・テクノロジーによるCD化に期待していました。このセッションでは、ナヴァロの参加も珍しいし、ソニー･クリスとバードの競演も1952年6月のイングルウ ッド･ジャムの2度のみですから、とても珍しいものです。ナヴァロ＋リズムセクションにコールマン・ホーキンスも1曲参加しております。トロンボーンのトミー･ターク、テナーは、フリップ・フィリップ ス、ハンク・ジョーンズのピアノ、ベースのレイ･ブラウンと、お馴染みの顔ぶれですが、ドラムスが問題でした。Michel Ruppliのクレフ・ヴァーブ・レーベル･ディスコグラフィによると、ドラムスは Unknownとなっていますが、入手したテープに添付されていた資料には、バディ･リッチと記されていました。この情報源は不明ですが、どう聴いてもリッチではないようです。そこで49年2月〜3月の Downbeat誌を調べてみたところ、2月25日号にJATPの記事が掲載されており、ドラムはシェリー・マンが参加したとありました。ということからシェリー･マンが参加しているパーカー･クインテット、カーネ ギー･ホール録音の"The Bird" (Mercury-Jazz Scene収録)はこのJATPセッションの前日2月10日の演奏とされていたにも関わらず、ハンク・ジョーンズの証言(?)で1947年12月と変更されたようですが、間違い なくこのJATPセッションの前日、2月10日に演奏されたものとなります。 　この時のJATPツアーの日程、翌12日はフィラデルフィア、13日はボストン、シンフォニーホール、20日バッファロウ、21日トロントのマッセイ･ホール、25日アンアーバー、ミシガン大学、26日デトロイト、 27日オハイオ、メモリアル･ホール、そして3月は西海岸へ、とかなり強行なツアーのようでした。バードは前年暮れからロイヤル･ルーストへ毎週土曜日に出演しており、翌2月12日、19日、26日、3月5日、 12日と出演し、いよいよ5月には初めてのフランス遠征をすることになります。 　このカセットテープを入手したとき一緒にもう一ケのカセット･テープを入手しましたが、こちらは同じ日のカーネギー・ホールのセッションだがワイヤー･レコーダーで録音したもので音が良くないという ことで、しまい込んだままになっていました。数年後、この録音は実はCBS-television show の "Adventures In Jazz"からのものであると知りました。そして全く別のルートで入手した、この2月11日のカー ネギー･ホールの全てがこのTV局から放映されたもので、総時間数はなんと2時間40分にもなります。

NORMAN GRANZ' JAZZ AT THE PHILHARMONIC 1949:
CBS-television show "ADVENTURES IN JAZZ"     [ private CD ]

#番号の前の＊マークは、最初に入手したテープに収録されたものです。

曲名の後の＊マークは、Michel Ruppli, THE CLEF / VERVE LABEL, A Discography Vol.1に記載されたリストです。

"ADVENTURES IN JAZZ" Private CD-R [3 CDs]
_______ 収録 CD _______
PABLO PACD-5311-2 "NORMAN GRANZ' J.A.T.P. CARNEGIE HALL, 1949" [2002]	DEFINITIVE (an) DRCD 11375 "THE COMPLETE CARNEGIE HALL PERFORMANCES" (4CDs) [2007] CD.1 : 08 -- 11, CD.4 : 07 -- 09