未発表テイク VOL.2/3 W12/15-2
パーシング・ホテル、シカゴ、1949年11月
収録曲
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- I COVER THE WATERFRONT(short)(1:58)
- I COVER THE WATERFRONT(long)(3:01)
- CONFIRMATION(short) (2:38)
- CONFIRMATION(long) (5:49)
- NOW'S THE TIME(short) (2:49)
- NOW'S THE TIME(long) (6:39)
- AIR CONDITIONONG(BIG FOOT)(s)(1:29)
- PERDIDO(short) (1:25)
- SMOKE GETS IN YOUR EYES
RUBY MY DEAR(short)(1:46) - SMOKE GETS IN YOUR EYES
into RUBY MY DEAR(long)(6:08) - WEE(short) (5:36)
- WEE(long) (6:11)
- HOT HOUSE(short) (5:01)
- HOT HOUSE(long) (6:19)
- CHERYL(short) (2:34)
- CHERYL(long) (4:54)
- I CAN'T GET STARTED(short)(2:01)
- I CAN'T GET STARTED(long)(6:27)
- GROOVIN' HIGH(short) (3:14)
- Charlie Parker Quintet:
Red Rodney(tp);Charlie Parker(as); Al Haig(p);Tommy Potter(b); Roy Haynes(ds).
Persing Hotel Ballroom,Chicago,
November 1949.
- I COVER THE WATERFRONT(short)(1:58)
プロデユーサーズ・ノート
この巻は特定の人々にとって興味深いコレクションに成りうるものである。つまり、これは1949年11月の或る晩のシカゴ・パーシング・ホテル・ボールルームの演奏を録ったものなのだ。この晩の演奏は二つのテープが恒常的に存在している。短いヴァージョンは良い音で、曲の頭とバードのソロから成っている。長いヴァージョンにはサイドマンのソロが含まれているが、少し劣化度の多いサウンドで録音されている。
シカゴでのパーカー資料の最近の発見によると、私がこの演奏デイトのものではないかと強く感じる何曲かが推測される。これらはフィロロジーVol.14で制作されている。
バードのパーシング・ホテル‘49セッションには二つの音源が有ります。一つはバードのソロのみで良い音のもの、もう一つは音は悪いが殆ど完全演奏のものです。
フィロロジーは両方のヴァージョンをバードのユニークな創造性の断片としてできる限り正確に提供いたします。
この特別なセッションは、私が1960年代後半からコレクションし始めた時に譲り受けたバードの未発表演奏の最初に発表されるものである。未発表のチャーリー・パーカーの存在とは何と言うスリルだろう!。
この晩のグループはレツド・ロドニー(tp)、アル・ヘイグ(p)、トミー・ポッター(b)、ロイ・ヘインズ(ds)からなる当時のバードのレギュラー・クインテットである。
曲目は御馴染みのパーカー・ソングブックとあまりしばしばは聴けない“アイ・カヴァー・ザ・ウォーターフロント”、“スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ”、モンクの“ルビー・マイ・デア”が素敵に混じり合っている。バードは1948年7月ニューヨークのオニックス・クラブで“ルビー”をモンクと共演したことがある!。また、このテープにはバードのブルース・ラインとして“エア・コンディショニング”または“ビッグ・フット”が入っている。
このCDの1949年のパーカーは彼の活力の頂点に有ると考えていい演奏を提供するものである。それは旅するミュージシャン・バードと彼のグループのカタログであって、この理由だけをもってしても、これは働くアーティストの日常の苦労の魅惑的な視点なのである。
ロバート・ブレグマン 訳:小田 弘一