未発表テイク VOL.13 W843.2
バード・ウイズ・ディズ・ビッグ・バンド 1948
伝説のアルト、ジョー・メイニ、1956
収録曲
-
- YESTERDAYS (3:42)
- ROUND MIDNIGHT(3:16)
- ALGO BUENO (1:40)
- MANTECA (2:12)
- OOL-YA-KOO (0:45)
- LOVER MAN (2:03)
- GOOD BAIT(1)
- GOOD BAIT(2) (4:09)
- UNKNOWN BALLAD (0:33)
- ALL THE THINGS YOU ARE (0:48)
- UNKNOWN BLUES (0:44)
- GROOVIN' HIGH (1:46)
- OOL-YA-KOO(2) (1:50)
- I CAN'T GET STARTED(3:38)
- DON'T BLAME ME (1:54)
- COOL BREEZE (0:46)
- THINGS TO COME (2:18)
- OO-BOP-SH'BAM (1:32)
- NIGHT IN TUNISIA (3:16)
- WHAT IS THIS THING CALLED LOVE (0:52)
- Persing Ballroom,Chicago,Illinois,
possively August or Fall,1948.
Dizzy Gillespie Big Band;Charlie Parker
guest soloist. Charlie Prker(as),Dizzy
Gillespie,Dave Burns,Willie Cook, Elman Wright,Miles Davis(tp),Jess Tarrant,Andy
Duryea(tb),John Brown,Ernie Henry(as),
Joe Gayles,James Moody(ts),Cecil Payne(bar),
James Foreman Jr.(p), Nelson Boyd(b),Teddy
Stewart(ds),Chano Pozo(conga). -
- I'LL REMEMBER APRIL (12:09)
- INDIAN SUMMER (5:30)
- THE THEME (2:43)
- LONG AGO AND FAR AWAY (1:55)
- NIGHT IN TUNISIA (3:55)
- BROADWAY (1:39)
- HOLLYWOOD,LATE 1956.
Joe Maini Sextet.
Joe Maini(as),Zoot Sims(ts),Jack Sheldon(tp), Kenny Drew(p),Bob Bartaux(b), Gary Frommer(ds).
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VOL.13は希少でエキサイティングなディジーの1948年ビッグ・バンドと共演するバードである。
パーカーとガレスピーは1943年にアール・ハインズ・オーケストラで共演している。パーカーはこう言う環境はジェイ・マクシャンとの演奏で経験して来た。ハインズ・バンドではテナーを吹いたが、演奏はレコーディング・ストライキのため無い。だがその頃のバードとディズの共演はアセテート盤で残っている。つまり、シカゴのサヴォイ・ホテルで1943年に録音された有名なボブ・レッドクロスのアセテート盤のことである。その中ではパーカーの次のビッグ・バンドのボス(注:ビリー・エクスタインのこと)も何曲かで聞かれる。その後、バードは“モダーン・ジャズ”の概念を広げるのにベストであるとの明確な意志を持ってハインズと次のエクスタイン・バンドを去ったのである。
1945年の名高いサヴォイ・セッションでは“ココ”、“ナウズ・ザ・タイム”、“ビリーズ・バウンス”が録音されてバードとディズのスモール・グループが聴けるのである!。パーカーの音楽的直観はさまざまなレコーディング・セッションの参加へと向かった。だが、ディジーはビッグ・バンド・リーダーの世界を探求し始め、彼は1946年に最初の偉大なビッグ・バンドを創設した。ガレスピーの重要な貢献は“アフロ・キューバン・ジャズ”または“キュー・バップ”と一般に言われるキューバン・サウンドとリズムをジャズにもたらしたことである。こう言う何曲かは1948年のシカゴ・パーシング・ボールルームでバードがディズ・バンドに客演した際、演奏されたのである。“マンテカ”、“アルゴ・ブエノ”、“ウーリヤ・クー”がビバップ・クラシックの“ラウンド・ミッドナイト”、“グッド・ベイト”、“グルーヴィン・ハイ”とともに演奏されている。音質は貧弱だが、皆さんはバンドの中でのバードの演奏の香りに集中すべきであると思う。
パーカーはビッグ・バンド・セッティングに絶対的存在感を示した。彼はビッグ・バンドを凌ぐビッグ・サウンドを所有していた。ヴァーヴの種々のビッグ・バンド、特に1947年のニール・ヘフティの“レピティション”を聴いて見給え。又、1951年のウディ・ハーマンに客演した有名なコンサートのものも良い例である。その晩、マイルスの名前がクレジットされているのに注目すべきだが、テープを聴く限りでは彼とバードの一緒の様子は無いようだ。
バーズ・アイVOL.13の埋め草にはもう一つのフィロロジーの偉大な発見がある。それはそれは伝説的白人アルト奏者ジョー・メイニの1950年代半ばのプライヴェート・ライヴ・セッションである。メイニはよく知られていず、レコードも希れである。(例外にマーキュリーのクリフォード・ブラウンの最良のセッションヘの参加がある)曲は“オータム・イン・ニューヨーク”、“コロナード”などで、彼の“アイル・リメンバー・エイプリル”での途方もないソロは聞き物である。1956年のジョーの死がジャズ・ワールドに与えた大変な損失が判るはずである。この特異なCDだけが、我々が最初に提供するバードの天才性とカップリングするフィロロジーの発見では無いのである。
(例;フィロロジー W57.2,VOL.7 1947年のフィル・ウッズのルートがある)
ロバート・ブレグマン
訳:小田 弘一
Photo 12
Dizzy Gillespie Big Band:
Club Down Beat, West 52nd Street, NYC,1948.
L to R, Dizzy,Cecil Payne(bar),hidden in the Payne's rear shadow is Miles Davis,James Moody(ts),Howard Johnson(as),Teddy Stewart(ds),Ray Brown(b). from "Jazz Giant" credit unknown
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Photo 13
Charlie Parker with Dizzy's Big Band at the Pershing Ballroom, 1948.
Ernie Henry(L.) and James Moody(R.) are the saxophonist; Dave Burns is the trumpeter. from Down Beat, March 11, 1965